目の見えない高齢柴犬の対応
当店には高齢犬がよく来ますが、年を重ねてくると人間と同じで犬も五体満足というわけにはいきません。今回紹介する柴犬は15歳で目が見えず、更に認知症でくるくると回る様になってきました。通常トリミングはテーブルの上で行いますが、目が見えずに動くので転落の危険が高いです。以前に紹介したプードルもそうでした。
シャンプー自体は問題ないのですが、難しいのはドライヤーです。保定しながらのドライヤーはかなり難しく、色々と試行錯誤したうえでたどり着いたのが、動画のとおり一緒にケージに入って乾かす事でした。なかなか風が当たりづらく時間はかかってしまうのですが、これが最も安全な方法だと思います。もしテーブルの上に乗せた場合、この子は10㎏以上体重がありますので、落ちそうになっても咄嗟に支える事が出来ません。首に引っ掛けるL字アームがテーブルにはついていますが、転落を防止する事が出来ず、首つり状態になってしまいます。
色々なわんちゃんが来ますので、何かとセオリー通りにはいきません。非効率な事もあるかもしれません。ですが、当店を頼りに多くのわんちゃんが来てくれます。それはお店としてはこの上ない幸せです。難しい事例もありますが、それがこのお店を始めた意義だと思います。

ちなみにシャンプーの後はおやつを食べて、整体を受けて気持ち良くなりました(^^)/