トリミング事例 ~19歳プードル~
この子は目が見えず、耳も聞こえません。なんとか立つことは出来ますが、かなりフラフラでいつ転倒してもおかしくありません。2ヶ月に1回のペースで来てくれています。トリミングテーブルに乗せてみた事もあるのですが、転落のリスクがかなり高いので床の上でトリミングするスタイルに落ち着きました。
こういったこの子トリミングは、極力2人がかりで行うようにしています。酸欠がないか等様子を確認しながら保定行い、更にトリミングもするので1人ではなかなか難しいですね。今では慣れて体を預けてくれていますが、最初の頃はかなり抵抗があり難しいトリミングでした。
身体は3mmのバリカンで刈ります。年齢のせいか食欲も低下しており、体重は2.3kgとかなり痩せてしまいました。身体自体は大きいので本来は4kgぐらいはありそうです。痩せると身体が骨張りゴツゴツしますので、バリカンを綺麗に当てるのは難しくなります。また年齢を重ねると皮膚が薄くなりますので、下手にバリカンを入れると皮膚が切れやすくなります。仕上がりは完璧ではないかもしれませんが、清潔&スピード重視という事でご容赦頂いております。だいたい1時間半ぐらいで終了しました。
高齢犬は顔バリを推奨しています。この子もそうですが、高齢になると目ヤニや食べこぼしで顔の汚れが目立ちます。顔バリを入れることで拭き取りやすく、ご家庭でも清潔を維持する事が出来ます。見た目の印象はかなり変わるますしなかには嫌がってさせてくれない子もいますが、可能でしたら高齢犬は顔バリをする方が良いかと思います。
何度も言っている事ですが、高齢犬のトリミングは飼い主さん理解のうえで成り立っています。何歳になっても綺麗にしてあげたいという想いに、当店としては心からお応えさせて頂きます。今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m