犬の車酔い防止について
先日とあるわんちゃんを車にお迎えにあがりクレートに入れて店まで戻る途中、信号待ちで何気なくクレートの中を覗き込むと、わんちゃんの口から大量のよだれが・・・。わんちゃんが車酔いした時に起こる症状でした。
人間と同じように犬も車酔いする子がいます。ですがトリミングや病院など車でのお出かけは避けられないと思いますので、少しでも車酔いを防止する方法をお伝えしたいと思います。
まず症状についてですが、軽度なものから重度なものまで様々な症状があります。
軽度
●体が震える
●よだれが出る
●呼吸が荒い
重度
●下痢
●嘔吐
●明らかにぐったりとしている
重度な症状が出るようでしたら、事前に動物病院で犬用の酔い止めを処方してもらいましょう。間違っても人間用の酔い止めを与えてはいけません。
また、犬は臭いに敏感なので車内の芳香剤も車酔いの原因となります。お出かけ前に車内の空気を入れ替えておきましょう。そして事前の対策として最も大事な事が、車に乗る直前に食べものを与えない事です。空腹状態・満腹状態ともに車酔いの原因となりえますので、目安として乗車の2時間前には食事を終える様にしてください。
乗車中の注意としては、人間と同じ様に窓を開けて空気が循環する様にしましょう。ただし注意点として、窓から顔を出したり膝の上に載せたりはせず、身体の大きさに合ったクレートに入れてあげてください。そうすると体の揺れも最小限に抑える事が出来ます。そして目まぐるしく変わる景色を見て車酔いを起こす事もありますので、クレートに入れたら外が見えないようにしましょう。また、長時間の運転を要する場合は途中でサービスエリア等を使い途中で休憩させてあげてください。
冒頭でお話した様に、わんちゃんを連れての車移動は避けられない事もあります。飼い主さんは車移動のリスクやわんちゃんの体への負担をしっかり理解し、上記の様な対策をしっかり取ってわんちゃんを労わってあげましょう。そして当たり前の事ですが、いつも以上に安全に気を付けて運転してください。決して膝の上に載せての運転はやめましょう。