バリカンとオールシザー それぞれのメリット・デメリット
トリミングの方法にはバリカンで毛を刈る方法と、バリカンを使わずハサミでカットしていく方法があります。一般的にサマーカットと呼ばれるものはバリカンを使用しており、短くスッキリと仕上げる事が可能です。バリカンの刃には色々なミリ数がありますので、飼い主様の好みで長さを調整する事も出来ます。ハサミの場合はバリカン程短くする事は出来ませんが、その代わりふんわりとした仕上げになります。
バリカンのメリットは毛をミリ単位に短く出来ますしトリミング時間も短縮出来ますが、デメリットとして毛の質が変わってしまう事があります。人間の毛も同じですが、バリカンが入ると毛が固くゴワゴワになり、長さも元の長さまで伸びない可能性があります。また、皮膚が弱い子はバリカンを入れる事で皮膚にダメージを負う事もあります。
オールシザーはバリカンと全く逆で、毛や皮膚にはダメージを与えません。その代わりトリミング時間はバリカンに比べて長くなります。そしてあまり短くは出来ませんのでトリミング頻度は高くなりますし、日頃のお手入れも重要になってきます。
バリカンを使用する事で起きる毛質の変化ですが、何もマイナスな事ばかりではありません。プードル等毛がクルクルの犬種はバリカンを入れる事で巻きが強くなり、様々なスタイリングがしやすくなります。当店では一度はバリカンを入れる事をおすすめしています。逆にポメラニアンやマルチーズ等は、一度でもバリカンを使うとふわふわには戻らない事もあります。
老犬は皮膚も弱くなってきますのでバリカンは使わない方が良いのかもしりませんが、トリミング時間が長くなる事による身体への負担を考慮してバリカンを使わせて頂いております。
どうしたらいいかわからない飼い主さんは気軽にご相談ください。仕上がりのイメージ等からどちらが最適かアドバイスさせて頂きます。
ちなみにバリカンとオールシザーでは料金も異なります。ホームページに記載の料金はバリカン使用であり、オールシザーですと割増料金が発生しますのでご了承ください。