トリミング頻度はどれぐらいがベスト? もつれを作らない為には
飼い主様によってトリミングの頻度は様々で、1か月に1回の方もいれば3か月空ける方もいます。毛の延びる速さや量はわんちゃんによって個性があるので、どれぐらいの期間がベストとはなかなか言いづらい部分があります。トリミングサロンを経営している以上は1か月に1回来てもらえると嬉しいですが、さほど毛が伸びておらず「あんまり切るとこがない・・」なんて事もあります。その様な場合は1か月空けても大丈夫ですよとはお伝えしています。
ですが気を付けなければいけないのは、わんちゃんにもつれ・毛玉が出来る事です。もつれが出来る原因はわんちゃんが身体を動かす事により毛が絡まる為です。なのでわんちゃんが生活する以上、ほったらかしにしておくともつれは絶対に発生します。他にも首輪や服を着けたままにしておくと、その下はどうしてももつれやすくなってしまいます。
もつれの発生を抑える方法は日頃のブラッシングしかありません。特にプードル等もつれの出来やすい犬種は毎日ブラッシングしてほしいですが、どうしても難しいようでしたら3日に1回は最低ブラッシングしてください。「月に1回トリミングしてるからほったらかしでいい」と思わないでください。1か月もあればもつれは出来ます。
トリミング期間が2か月や3か月空く場合は、お家でシャンプーされる飼い主様が多いかと思います。その時に気を付けてほしいのが、シャンプーの後はブラッシングをしながらしっかり乾かすという事です。お家のハンドドライヤーではなかなか乾かすのは難しいとは思いますが、毛が湿った状態で放置しておくのはもつれの大きな原因となります。
毛がもつれるとバリカンも入らない事が多く、トリミングの作業時間が長くなることでわんちゃんへの負担も増えます。また、もつれを取るとその下の皮膚は赤くなってる事が多いです。毛がもつれると通気性が悪くなり皮膚は炎症を起こしやすくなります。毛のもつれが原因で皮膚病になってしまうと、それは明らかに飼い主の責任と言わざるを得ません。
もつれの他にもお手入れとして大事なのが爪切りになります。お家でシャンプーして3か月に1回トリミングに出されている方も、お家ではなかなか爪切りが出来ずに伸びっぱなしになっている事が多いです。わんちゃんの爪には血管が通っており、爪が伸びる事で中の血管も伸びていきます。そうなると爪は伸びているのに少し切っただけで出血してしまいますし、わんちゃんにも痛い思いをさせてしまう事になります。大抵のサロンは爪切りだけでも対応していますので、自分で爪切りが出来ない場合は是非活用してみてください。
トリミングの頻度は飼い主様の金銭事情にもよりますので、こちらとしては毎月のトリミングを強くおすすめはしません。ただ、どのような頻度であったとしても日頃のお手入れはとっても大切です。トリミングサロンではわんちゃんを綺麗にする事は出来ますが、それはその日限りの事です。見た目だけではなく、わんちゃんの健康の為にも、しっかりとお手入れしてあげてください。