犬の皮膚病~アトピー性皮膚炎
わんちゃんの皮膚病には色々と種類がありますが、アトピーは比較的若い頃から発症する事が多く、基本的に完治する事はありません。薬で症状を抑えながら、長く付き合っていく事になります。
症状が現れるのは指の間、鼠径部、腋の下が多く、その辺りをずっと舐めている子はアトピーの可能性があります。
皮膚が脂っぽくなりやすいのですが、過度なシャンプーは皮膚を乾燥させてしまいます。また、シャンプーの仕方はゴシゴシ洗うのではなく、シャンプーをよく泡立てて包み込む様に洗ってください。シャンプーの種類ですが、よくペットショップに売られている薬用シャンプーはアトピーにはあまり向きません。マラセチア等の菌が繁殖した皮膚には薬用シャンプーは効果を発揮しますが、アトピーは菌が繁殖しているわけではないからです。それよりも洗浄力があり、ヒアルロン酸やコラーゲンの入った保湿成分のあるシャンプーを使ってあげてください。当店ではゾイックNというシャンプーを使っています。
また、高価なアレルギーフードは食物アレルギーを抑える事は出来るかもしれませんが、アトピーを抑える効果はありません。ただ、食物アレルギー併発している場合はその限りではありません。フードよりもまずはハウスダストに気をつけ、生活環境の清潔を維持する様に心がけてください。
アトピーは強烈な痒みをもたらし、それがわんちゃんにとってはストレスの一因になります。また、アトピーの子は食物アレルギーやマラセチア菌に感染している事も多いです。愛犬が痒そうにしていたり、皮膚が赤くなっているのを見つけた場合はなるべく早く病院に連れて行ってあげてください。